マダガスカルでカラヲステル

マダガスカルでのインターンブログ

STUDIOUS-マダガスカルで見つけた働く意味-

 

先日記事に書いた日本語教師会の先生たちが日本語を勉強し始めた理由は様々あった。幼いころに空手を習っていた際、先生からもらった技の本の漢字を見て「いつか読める様になりたい」と思った。日本のアニメや漫画を見ていて自分も話せるようになりたいと思った。様々な理由はあるが、どれも日本文化と密接に関連しているのが共通点だ。

 

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“STUDIOUS”というラテン語がある。

“study”の語源になった言葉で「熱中する・夢中になる」という意味だ。魅了されて、のめり込んで、周りが見えなくなるほど没頭すること、それが勉強をするという意味になる。将来就職を有利に進めるためとか、第二外国語の単位取得のためとかSTUDIOUSの対極の動機を持ってしても大成しないのは必然なのかもしれない。それは勉強したことにはならないのだから。

 

人の行動の原動力は心から湧き出る感情であると僕は思っている。考えて導き出すものでない。ふとした瞬間に感じた興味や欲求が全てで、現実的に不可能だとか、手間や時間がかかるという様な理性で心の声をかき消してはならない。STUDIOUSの灯をかき消す様な風圧に負けてはならない。

 

日本語教師会で“日本のイメージ”を先生たちに尋ね、また先生たちは僕に“マダガスカルのイメージ”を尋ねた。その中で印象的な質問を浴びた。

 

“日本人は毎日毎日朝早くから夜遅くまで働きマス。真面目デス。金曜日だけはみんな嬉しそうにお酒を飲みに行きマスネ?それは幸せデスカ?

 

彼の質問は言葉足らずだった。ただ容易に彼の言いたいことや伝えたい意図がはっきりと見て取れた。マダガスカル人からしたら、日本人は異常なほど働いて、金曜日にお酒を飲む、いわば日本人が金曜日の為に生きている人々に映ったのだろう。日本にはサービス残業という言葉がある。お金が出ないのに働く。マダガスカル人はお金が出るのに働かない。サボることに精を出す。彼らから見たら日本人は何のために一生懸命働くのか理解が出来ないのかもしれない。死ぬ物狂いで働いた先にある幸せは一体何なのさ?ゆっくり楽しくいこうよ?自分のペースで自由気ままに働く僕らと、金曜日の飲み会を生きがいに働く日本人とどちらが幸せなんだと思うんだい?そんなニュアンスを汲み取った。

 

死んだ目をして働く日本人とサボりながら働くマダガスカル人を天秤にかけた場合、サボりながら定時ぴったりで一目散に帰ることの出来る彼らの幸せも否定は出来ないかもしれない。ただひとつ大事な観点がその質問には抜け落ちている様な気がした。

 

この答えが“STUDIOUS”にあると思った。大好きな仕事に熱中して気づいたら迎えていた金曜日と、仕方なく働いてやっと迎えた金曜日。”STUDIOUS”に到達することが出来るのはどちらか。働いた時間・与えられた給料でしか天秤を使うことが出来ない人に見える景色では無い。サボることの先にある何かを彼らが見つけることが出来たらマダガスカルは更に魅力的な国になる。心を奪われて一心不乱に駆け抜ける一週間には言葉にならないほどの充実感が宿る。それが人の役に立ち、社会の役に立ったらどんなに素敵な金曜日になるだろう。

 

そんな金曜日をここマダガスカルで共有することが出来たら、と思った。

 

アタリマエノ定義を探しに…