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マダガスカルでカラヲステル

マダガスカルでのインターンブログ

人間の強さ-覚悟と潔さ-

 

マダガスカルでビジネスをする韓国人に誘われて一緒に食事をすることになった。食事の場所は“La city”というショッピングモールで初めて行った。建物に入るやいなや驚愕した。エスカレーターがある。そして綺麗なお店が並んでいる。この衝撃は凄まじいもので感動と安心感を覚えた。常に汚れた空気のもと露店で買い物を済ませていた為、自分とは身分不相応な場所に来てしまった、いや自分はそんな田舎者では無いなどと逡巡してしまい感覚が狂いだしている。ちなみに日本で言うと普通の小さいモールです。

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韓国人の彼はバイクのお店を開いている。高校卒業後、マダガスカルに飛び込みビジネスを始めた。年齢は僕より若く21歳。インターンシップをきっかけにマダガスカルに渡航。帰国後再びマダガスカルに今度は挑戦者として戻ったというわけだ。彼の言葉を聞いて今の自分の行動が、将来にダイレクトに一致する可能性を改めて実感した。

 

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18歳で未知の国へ飛び込む躊躇いの無さが光って見えた。特に韓国は学歴社会で大卒はひとつのステータスになる。高校卒業後は選択肢を増やし続けることで、人生の決断を先延ばしにした自分が如何にも弱きに流れた人に映って惨めな気持ちになった。

“覚悟と潔さ”そんな言葉が頭をよぎる。

 

日本にいる時、友人たちと一緒にスカイダイビングをした。パラシュートを一つ背負いセスナに乗って上空4000mまで行く。ポイントにつくとセスナの扉が開いて飛び降りる。絶対に躊躇してはならない。一秒の迷いがあると着地ポイントへ正確に降りることが出来なくなってしまうからだ。富士山の頂上とほぼ同じ高さから身を投げることが何を意味するか。頭で考えだすと恐怖が生まれる。

 

セスナに搭乗する前の気持ちは恐怖が支配していて、落ち着きはらうことが難しく思えた。しかし実際にセスナが離陸した後は恐怖とは対照的に、どこまでも冷静で心に迷いが全くない不思議な感覚に陥った。この瞬間に「“覚悟”が決まった人間の強さ」みたいなものを思った。セスナから降りるという逃げ道が無くなり、上空から飛び降りる選択肢に絞られた、つまり自分の選択肢が明確に一つになった時に人間はどこまでも強い。上空4000mで目の前の扉が開き、呼吸するのすら困難な状況は全く頭では理解できなくてパニックになりそうな気もするが、躊躇うことなく身を投げることが出来る。“覚悟”が決まった人間にはためらいが無い、“潔さ”が伴う。非常に不思議な体験であったが、凄く本質に迫った経験な気がしている。

 

自分の道がひとつに絞られやるべきことが明確になった時、言葉を言い換えれば“覚悟”が決まった時、人は強い。“覚悟”を持った人の行動は躊躇いが無く“潔さ”を感じる。自分の夢を懸けて母国を離れて起業することは“覚悟”を伴う選択だ。韓国人の彼もインターン先の社長も並々ならぬ覚悟を持っている。選択に迷いが無く潔さを感じるのはそのためだろう。マダガスカルでビジネスをすることは特に茨の道を歩むようなもので一筋縄ではいかない。それを跳ね返すだけの強さがある。それはそれを跳ね返すだけの“覚悟”がすわっている。

 

空が綺麗に広がっていた。

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アタリマエの定義を探しに…