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マダガスカルでカラヲステル

マダガスカルでのインターンブログ

辛さを知っている人は優しい-人は表裏一体-

 

マダガスカルに滞在し始めて二か月が経過した。日本に帰りたいというホームシックは全く無くて、東京の生活より当然ながら不便なことが多いが東京の生活より快適に生活できている気がしだしているから不思議だ。綺麗なところも醜いところも包み隠さず表現してしまうマダガスカル人に人間味を感じる。もちろんイラッとする出来事も多いが…。

 

僕のマダガスカルでの生活は完全に周りの人に支えられている。社長をはじめ、ホームステイ先の大家さんや家族、会社のスタッフ、一緒に剣道をする仲間。親元は確かに離れているが、マダガスカルの母親や父親、家族のような方と一緒に過ごしている。親元を離れ自分の力だけで生きることを自立だと思っていたが、人はひとりで生きることなんか不可能で両親以外に頼れる存在を見つけて共立することも自立のひとつの形なんじゃないかと思った。

 

兎にも角にも携わってくれている全ての人が優しい。誰にでも優しい人間になりたいと思った。この感情はとても自然な感情で優しくされると優しくしたくなる。正の感情は正の感情を育んで好循環を生む。インドにこんな諺がある。「人に迷惑をかけて生きているのだから人のことも許してあげなさい。面倒を見てあげなさい。」インドに行った時の経験上彼らは人に迷惑を掛ける天才で憎たらしいことも多々あったが、日本の「人に迷惑をかけてはいけません」という教育と対照的にこの諺はとても素敵だと思った。まさに正の連鎖だ。

 

歯車が嵌まれば好循環を生む。ではその歯車は何であろうか。優しさを始めに振り出す人はどのような人なのであろうか。最近社長をみながら“辛酸を舐めた経験”がキーワードになるんじゃないかと思っている。

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社長の周りには人が集まる。本当に理解の範疇を越える程ぐらい国籍もバラバラな多様な人が集まる。現役パイロット・キャンペーンガールのお姉ちゃん・大臣・果物を売るおじさん・王族の末裔・僕の様な日本の大学生までもが集まる。日本の国会議員や総合商社の支社長とも会う機会があるそうだ。インターンをする上で掲げたテーマ。それは“人を巻き込む力”を学ぶことだ。社長と一緒に過ごす中で“優しさ”みたいなものがやはり重要な要素になっていることを実感し始めている。母性の優しさでは無くて、言わば父性の優しさみたいのものだ。社長の経験は壮絶だった。時の運に幾度となく翻弄され、人に裏切られ、今も尚困難に直面している。数え切れないほどの辛酸を舐めている。社長は決して表情が柔らかい方では無い。決してフランクな言葉遣いをする方でも無くて、当初は話しかけるのに少し躊躇してしまっていた。しかし、今まで会ってきた誰よりも物凄く相手のことを慮る父性の優しさで満ちた人であることは間違いない。それが人を惹きつけ、社長の周りのコミニュティに好循環を生み続けている。

 

 

辛い経験をした人は優しい。辛いときに自分を救ってくれた相手の言動や心遣いが、心に深く刻み込まれているからこそ本当に優しくなれるのかも知れない。人の痛みが分かる人間になれるのかも知れない。優しさの好循環を生む最初のファクターはまさにこれだ。そんな気がした。僕にはまだまだ到達できない境地だ。

 

人の性格や態度は全て裏返しだ。きっと優しさだけに留まらない。芯の強い人は自分の弱さと真正面から戦った人であるし、決断力が優れている人は幾多の苦渋の選択を経験した人だ。冷たい人は優しくされることを当然に思っている人であるし、嘘をつく人は誰かに騙されて傷ついたことすらない人だ。最近内定先に満足出来ず入社を迷っている子の話を聞いた。当てはめて考えてみるときっと過去に満足してしまっているんだと思った。

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誰しも必ずひとつは持っている“辛酸を舐めた経験”を噛みしめる。

人の痛みが分かる人間になること、それが人を惹きつけるうえで凄く大切なのかもしれない。

 

アタリマエの定義を探しに…