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マダガスカルでカラヲステル

マダガスカルでのインターンブログ

多くのことは思っているより難しくない-心理的限界と生理的限界-

 

手荷物を盗まれた。携帯電話、Wi-Fiモデムなど高価な電子機器までも完全に持っていかれた。みんながまとめて荷物を置いている場所に一緒に置いて、自分のだけが盗まれた。外国人というだけでどうやらVIP待遇をしてくれるらしい。ただそれをネガティブに捉えるのではなく、何かの暗示だと捉えるようにしている。先日記事で言語化した様に何かの運命であり、荷物を盗まれたことで見える世界があるはずだ。果たして鞄は本当に必要なのか?携帯電話は必要なのか?雨具は必要なのか?再考するきっかけを与えてもらった。ミニマルライフにより一層近づくことが出来た。そうやって必死に必死に自分を慰めている。

 

インターンとしてウェブページの刷新を行っていた。マダガスカルといえどインターネットは勿論利用することが出来る。スマートフォンを見かけることも多く、FBの利用者も多い。僕のインターン先の会社 Malaza Societe Generale は主に仲介業を行っている。特定の商材に絞っているわけではなく、様々な商材がオフィスに持ち込まれる。そのため適宜入れ替わる商材を、欲しい人向けに発信することがとても重要な仕事になる。主に口コミや社長の豊富な人脈が中心であったが、ウェブを通じて新規の顧客開拓やマダガスカル国外にもビジネスチャンスを広げる目的で作成に当たった。既存のウェブページはマダガスカルウェブデザイナーにより作成されていたが、今回僕は新たにそのページを作り直した。素人がプロフェッショナルに挑んだ。

 

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           Malaza Societe General

 

そもそもパソコン自体が好きではなく、大学生活で必要な最低限度の使い方しか知らなかった。社長からの依頼を受けマダガスカルに渡航前の一か月間、図書館に一日中籠って必死にウェブの勉強をした。ひたすらネットでネットを調べ続け、書籍を読んではキーボードを叩いた。ホームページ作成ソフトを使うことも出来たが、なぜか一から自分の手で作り上げないと気が済まなくて結果的に難しい道を選択していた。説明や解説を読んだところで、ウェブ用語が分からない。ウェブ用語をネットを使って調べると新たなウェブ用語で説明されており完全に蟻地獄に嵌まっている感覚に陥る。ひとつの作業が出来なくて4時間同じ作業を繰り返すことはざらで、一度パソコンが完全に動かなくなりリセットしたこともあった。

 

実際にマダガスカルでは簡易撮影キットを作り商材の写真を撮り、マダガスカルのイメージ写真を撮り、ウェブページを作成しては社長に見てもらい手直しを加えた。自分の蓄えた知識はウェブデザインのHTMLとCSSだけであり、手に負えないものが次々と現れた。マダガスカルでは従量制でネットを利用しているため、日本の時のように分からないことを調べれば調べる程お金がかかる。決してネット環境も良いとは言えず、身動きが取れない。お問い合わせフォームを作るにはPHPが必要で画像掲示板にはCGIが必要だ。全く分からない未知のプログラム言語を、お金がかかり過ぎない様最短のページビューで答えを導く。妥協しようかと思った。素人には難しすぎる。マダガスカル語・フランス語・そしてプログラム言語の3言語に苦しめられた。遠回りをたくさんして、時間は物凄くかかったが、なんとか公開に辿りついた。

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人は容易に難しすぎると考えてしまう。きっとこの世の全てのことはそこまで難しくない。自分の努力だけで完結することが出来るもの、スキルとして自分に蓄えることが出来るものは決して簡単なものばかりでは無いが、手も出せないほどのものは無いんだと思った。自分がすぐに壁を作って自分には出来ないと決めつけて、自分に出来ることだけに挑戦しがちなんだと思った。

 

高校時代のサッカー部の監督は“心理的限界”と“生理的限界”の話をした。心理的な限界を迎える時点では、身体的な限界には到達していない。心が折れさえしなければ、ピッチを駆け回る脚は止まらない。限界を作るのは常に心理的な要素であって、自分だ。全てのことにそして身近な小さいことにもこの言葉は通じていて、難しいと思った時点では脳味噌の限界には達していないのだ。監督の言葉が5年後にマダガスカルで活きるとは思っていなかった。

 

プロのエンジニアやウェブデザイナーから見たら取るに足らないHPかも知れない。ただ自分が得意ではないことに頭を抱えながら挑戦したという意味では、凄く価値のある実りのある仕事になった。HPを作ったことによる恩恵が会社にもたらされて欲しいと心の底から思っている。インターンとして会社に貢献出来たと胸を張って言えるようになりたい。

 

アタリマエの定義を探しに…

http://www.malaza-group.com/