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マダガスカルでカラヲステル

マダガスカルでのインターンブログ

形を変えた地域支配-海外領土・自治領-

 

モーリシャス・レユニオン共にドードーがいた国とされている。1598年頃に発見され、わずか100年後の1681年頃に絶滅した飛べない鳥だ。それぞれ種類の違うモーリシャスドードーとレユニオンドードーが棲息していた。絶海の孤島で捕食者がいない生活が飛ぶことを忘れさせたと言われている。ポケモンで聞いたことのある名前の鳥にまさかこんな形で出逢うとは、ゲームも少しは為になっている。

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種類が異なると言えどドードーが棲息していたという事実は、モーリシャスとレユニオンが同じような環境だったことを証明している。実際に飛行機で40分の距離であり、これは東京から八丈島の距離とほぼ同じで物凄く近い。島の雰囲気もクレオール系の人が多いという点で共通点が見受けられ、同じ国ではいけないのだろうか、もしくはレユニオンという国家ではいけないのだろうかと純粋に思った。勿論歴史が異なるため両国が歩んできた道は全く異なるのだが、かたやフランス領という事実が少し違和感を覚える。フランスから物凄く離れた距離に浮かぶひとつの島なのにも関わらずだ。レユニオンからは7人の議員がフランス国民議会に選出され、2人の議員が元老院に選出されていることから、ニュアンスは圧倒的に異なるのだが植民地の延長の様な気がしてならなかった。

 

調べてみるとフランスの海外県・海外領土は大西洋や太平洋、インド洋、南アメリカ大陸、南極周辺の島々、領有を主張する南極の一部に広がっており、これらの地域に居住する人口は250万人を超えている。これらの地域では独自の法律が制定されていて、国防・国際関係・貿易・貨幣・法廷・統治なの特殊な分野を除いた部分では独自の法律を制定する事が許可されている。しかしながら独立を求める活動も数多く存在しており、今も変わらずフランスに支配されているという印象を持ってしまった。決して植民地支配も海外領土に留まっていることも、その地域の人々にとって必ずしも悪であるとは思っていない。ただちょっとした違和感として残った。

 

更に視点を拡大してみるとこの世には僕が感じた植民地の様な地域はまだまだ存在している。サモア諸島の中でも西経171度線を境に、サモア独立国アメリカ領サモアという地域に分けられている。ひとつの国に統合されていない。よくよく考えてみるとグアムやサイパンはアメリカの海外領土という扱いになるし、ニューカレドニアはフランス領になる。ハワイはアメリカのひとつの州に数えられている為、海外領土では無いのだが独自の文化を持ちあれだけの観光都市になっているのだから一つの国家として成立しても不思議ではない。普段意識して考えてみないと、そのようなちょっとした違和感すら感じなくなってしまうから怖い。大国の利権が絡んだ地域支配は現代においても形を変えて残存している。

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沖縄が日本に返還されて40年以上が経過した。歴史の針が変わっていたら未だに沖縄はアメリカの領土だったのかも知れない。遠く離れた地域に浮かぶ大国の海外領土を、他人ごとではなく当事者の様に捉えていたのかも知れない。

 

アタリマエの定義を探しに…

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